コンタクトレンズのケースってどうやって洗っていますか？
コンタクトレンズはこすり洗いしているけれども、
ケースはなんとなく洗っているという人も多いのではないでしょうか。
もしくは、ほとんど洗っていないという人もいるかもしれません。
眼病を予防するためにも、
コンタクトレンズのケースの洗い方。
覚えておきましょう。
コンタクトレンズのケースの洗い方。
基本的には、水道水でしっかりとケースをこすり洗いして、
しっかりと自然乾燥させます。
これだけです。
簡単ですね。
ちなみに、あとで理由を言いますが、
ケースをただ水道水で洗い流すだけよりも、
指でしっかりとケースの中までこすり洗いしたほうがよさそうです。
そして、さらっと言いましたが、
しっかりと「自然乾燥」させるというのがとても大事です。
細菌とかは水のあるところをとても好みます。
ケースがカラッカラに乾燥していれば、
ケースの中で細菌が繁殖しにくくなります。
ちなみに、
コンタクトレンズケースの洗い方で
よくある疑問があります。
それは、「水道水」を使ってもいいのかということと、
「洗剤」は使ったほうがいいのかという疑問です。
どう思いますか？
確かに、
水道水は真水ではなくて、
微量な塩素とかミネラル分が含まれてしまっています。
なので、ケースを洗浄するのに完璧な液体とは言えないかもしれません。
でも、だからといって、
ケースの洗浄もMPSや生理食塩水を使うとなるとどうなるでしょうか？
ケチってしまって
ジャブジャブとケースを洗うことが
できないということになりかねないような気がします。
そのほうが、危険という見方もできます。
なので、気になる人は、
まずは水道水でしっかりとケースを洗う。
そして、仕上げにMPSなどですすぐ
というのがいいかもしれません。
次に、洗剤ですね。
結論から言うと、
洗剤は使ってもいいようです。
大阪のイワサキ眼科医院さんのサイトでもこう書かれています。
時々でよいので、ちゃんと洗剤で洗って乾かして、細菌がつかない様にしてください。
引用元：イワサキ眼科医院｜コンタクトレンズはこすり洗いを！
さきほど、
水道水でケースを洗うときにも
こすり洗いをしたほうがいいと言いました。
その理由です。
実は、ケースがきれいに見えていたとしても、
表面に「バイオフィルム」が付着している可能性があるんです。
バイオフィルムというのはどういうものかというと、
ヌルヌルとした無色透明な膜のようなものです。
その膜の中には、多数の細菌や真菌が生息しています。
ヌルヌルとした無色透明なものは、
細菌や真菌から分泌される細胞外多糖類というものです。
このバイオフィルム。
別名、プラークと呼ばれることもあります。
プラークというと歯医者を思い浮かべる人もいるかもしれません。
そうなんです。
バイオフィルムというのは、
コンタクトレンズケースの中だけでなくて、
水があるところであればどこにでも。
口の中にだってできてしまうんです。
歯を磨いたあと、
しばらくすると歯の表面がヌルヌルしてきますよね。
あれもバイオフィルムなんです。
あれって口を水ですすいだぐらいではなかなか落ちませんよね。
しっかりと歯ブラシで磨かないと
落とすことが難しいです。
それと同じことが、ケースを洗うときにも言えるんですね。
そんなわけで、
コンタクトレンズのケースをずっときれいに保つのは
結構至難な技だと思うのです。
見た目ではきれいに見えたとしても、
もしかしたらどこかにバイオフィルムができていて、
細菌たちが生息しているかもしれません。
毎日レンズケースを煮沸消毒でもするのであれば
別かもしれませんが、
なかなかそんな手間をかけられる人は多くはないと思います。
そんなわけで、
ケースをきれいに保つためにオススメな方法。
それは、洗浄液を新しいものに交換するタイミングで、
レンズケースも一緒に交換してしまうことです。
最近は、洗浄液にレンズケースも付属してくることが多くなってきました。
洗浄液にレンズケースが付属していても、
今まで使っていたケースを使い続けてしまう人は結構多いようなのですが、
そこを面倒くさがらずに、
しっかりと新しいケースに交換することをオススメします。
細菌のついたケースを使い続けていると、
眼病の原因にもなりかねません。
角結膜炎や角膜上皮障害、巨大乳頭結膜炎などですね。
気をつけていきましょう。
ちなみに、私はiPhoneの充電ケーブルは使い続けてしまいます。。